SCENE 18雪の向こう側プロット5・メモ3避け続けた北口駅で、晶は夏目を見つける。まだ手紙は渡されない。雪はまだ降っていなかった。けれど北口駅のホームには、夜より先に冬の気配が降りていた。 晶は改札の向こうに立ち、古い時刻表を見上げている。声をかければ振り返る距離だった。 夏目のコートの内側で、青い封筒の角だけが白く浮いていた。